ラストは五色沼にて

毘沙門沼

のりもの、と呼ばれるものの中でもっとも苦手なのは、たぶん船だ。
小さければ小さいほど、水までの距離が近ければ近いほど嫌なので、
手漕ぎボートなんぞ、乗る必要の特にないものには、できれば乗りたくない。

なのに、なのにだ。
湖とか沼とか池とか、どうしてあんなにも、どこにでも、ボート貸しがあるのだろう?
あれば乗りたい!とのたまうのが子供というものではないか。




今回も例に漏れず、五色沼のひとつ、ここ毘沙門沼に着いた途端、
ボート!ボート!と連呼する我が家の子供たち。
心で泣きつつ、当然諦めて同乗するわたし。

まあ素敵は素敵なのだ。
遠くに磐梯山が見えて、美しい水上には何艘ものボートが並んでいる様子は。
皆が歓声をあげながら自然を満喫しているのは、とてもよい眺めだ。
でもやはり、それを見るのは足が地面に着く場所からでいい、と思ってしまう。

約束の時間が近づいて、岸に辿り着いた時、どれだけホッとしたか。
せめて向こう10年は乗りたくないものだ。



その後は歩いて隣の赤沼方面に向けて散策。
ハートの模様の付いた鯉を見つけると幸せになりますよ、
なんてどこかに書いてあったものだから、皆で探すも見つからず。



毘沙門沼があまりにも大きくて、結局隣の赤沼には辿り着けず、
志半ばで、車を停めた裏磐梯ビジターセンターへ引き返すことにした。
先程のとは違う色をした沼を是非とも見てみたかったけれど、
ハイキングコースは全長3.6kmだという。
往復したら7km以上、小さな子を連れていては、土台無理な話である。


2017GW群馬・新潟・福島の旅は、これにて終了。
結局一色しか見られなかった五色沼。
またいつか、は叶うだろうか。

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Author : DPaT